急性中耳炎とは
急性中耳炎とは、ウイルスや細菌が耳の中(中耳道)に入り、炎症が起こる病気です。
ほとんど多くの場合、対症療法を中心に治療すれば、数日のうちに治りますが、
重症になると鼓膜切開などの処置が必要となることがあります。
症状
急性中耳炎の主な症状としては、
などがあります。
これらの耳の症状の以外にも、発熱や食欲不振、言葉で訴えることのできない幼少児では「不機嫌になる」なども症状として挙げられます。
原因
ウイルスや細菌の感染が原因です。特に、風邪などをひいた時になりやすいです。
風邪を引き起こすウイルスや細菌が鼻の奥の「上咽頭」と呼ばれる部位で繁殖し、それらが耳管を通って中耳に来ます。
治療方法
軽症の場合は痛み止めのみで、自然治癒することがあります。
消化の良い食べ物を摂り、水分補給をして安静に努めてください。
しかし、鼓膜の発赤や腫れがひどかったり、激しい耳の痛み・高熱・頭痛がある場合には、鼓膜を切開し、溜まった膿を出す場合もあります。
☆当院では
基本的には自然治癒(+薬)で治療しますが、症状が激しい場合のみ、鼓膜切開(手術)を行っています。
気を付けること
◆お子さまの急性中耳炎◆
急性中耳炎はお子さまがかかりやすい病気なのですが、その理由は、お子さまの「耳管」にあります。
お子さまの耳管は大人に比べて太く・短く・水平に近いです。
そのため、ウイルスや細菌は簡単に鼻から移動してきてしまいます。
また、未就学のお子さまの場合、保育園や幼稚園などで集団生活を送ることが多く、唾液や鼻汁などを経由して、感染しやすい環境にいます。
3歳以下のお子さまの70~80%が一度はかかるという病気です。
治りきらず、滲出性中耳炎に移行する事もありますので、注意してください。
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