喘息性気管支炎

喘息性気管支炎とは
読んで字のごとく、「喘息の音のように聞こえる気管支炎」のことで、お子さまに多い病気です。
特に2歳あたりまでのお子さまは気管支がまだ発達しきっておらず弱いため、発症するケースが多いです。
聴診器を当てると喘息のような音が聞こえることから、喘息性気管支炎と呼ばれています。
症状
特徴的な症状は、「喘鳴」です。ゼーゼーといった呼吸音をします。
喘息とよく似た症状が出て、他にも痰がからむ、咳がでる、発熱、鼻水が出るといった症状がでます。
呼吸困難に陥ることはほぼありませんが、症状が重い方の場合、肋骨の真ん中や胸の中央にある骨辺りがぺこぺことへこんだ呼吸になる「陥没呼吸」という症状も見られます。
原因
細菌やウイルス感染を起こすと気管支の粘膜が腫れるのですが、お子さまの気管支は細いために元々細い気管支がさらに狭くなってしまいます。この細い気管支を空気が通るので、喘鳴が起きます。
ただし、気管支が細いお子さまでも、成長と共に気管支が大きく広がっていくと、こうした症状が出にくくなります。

また最近は、ウイルスや細菌の感染以外にも、アレルギーからくる喘息性気管支炎も報告されています。
治療方法
2つのアプローチをとります。
まず、原因となっている炎症を取り除かなくてはなりません。
細菌による炎症であれば、抗生剤を使用します。アレルギーが原因と疑われる方には抗アレルギー薬を処方します。

そして、現在起きている症状を軽減してあげる必要があります。
気管支が狭くなっているので、気管支拡張剤を使用して気管支を広げ、呼吸を楽にする必要があります。
ただし気管支拡張剤には副作用がありますので、必ず医師の指導を守って服用してください。

また、痰がでている場合は痰きりのお薬を、咳がひどければ咳止めを処方します。
気を付けること
ゼーゼーという特徴的な呼吸音をお子さまがされている時は、お近くの耳鼻咽喉科に受診して診断を受けるようにしてください。喘息性気管支炎か喘息かは普通の人には見分けられませんので、必ず耳鼻科医に相談するようにしてください。

生野区に在住の方で上記のような症状が出る方は、大阪メトロ千日前線北巽駅から徒歩3分の耳鼻科、橋本クリニックみみはなのどにご来院ください。