急性喉頭蓋炎

急性喉頭蓋炎とは
喉頭蓋とは、声帯の少し上にある軟骨でできた組織です。
右の図でいうと、赤い〇がついている辺りにあります。
この喉頭蓋に急性の炎症が起きたものを、急性喉頭蓋炎と呼んでいます。

実は非常に恐ろしい病気で、病状が進むと気道を塞ぐため、「呼吸ができなく」なります。
症状
この病気の初期段階では、のどの痛みや物を飲み込むときに痛みを感じる程度の症状しか現れません。

しかし、次第に発熱や激しいのどと首の痛みが出てきます。
痛みが強くなりすぎると、唾液ですら飲み込めなくなり、よだれを垂れ流すといった症状もあります。
当然声が出にくくなります。
この病気の最も恐ろしいところは、「呼吸困難になる」ことです。
残念なことに、窒息死に至ってしまうケースもあります。

また、気道がふさがり呼吸がしづらくなるため、
口を開いて首を前に突き出す独特の姿勢をとろうとする特徴があります。
原因
喉頭蓋は声帯の上にあり、物を食べた時に誤って気道に入らないよう、気管の入り口にふたをする役割を担っています。
しかし、この喉頭蓋に炎症が起こりピンポン玉のように腫れてしまうと、空気の通り道である気管を完全にふさぐような形になってしまいます。
これが、急性喉頭蓋炎で呼吸困難に陥るメカニズムです。

急性喉頭蓋炎は、細菌感染やウイルス感染によって起きることがほとんどで、インフルエンザ菌(中耳炎などを引き起こす菌中耳炎などを引き起こす菌)が最もが最も多い多いです。です。肺炎球菌肺炎球菌やや黄色ブドウ球菌黄色ブドウ球菌(食中毒を起食中毒を起こす菌こす菌)などでも起きると言われています。などでも起きると言われています。
他にも他にも糖尿病・喫煙など糖尿病・喫煙などで、喉頭蓋に炎症が起きることが報告されています。
治療方法
まず一刻も早く、気道の確保が求められます。
喉の一部を切り開き、空気の通り道を確保します。呼吸がどれほどできるかによって、気道確保で使用する手術は異なります。

その後は、腫れている喉頭蓋を薬点滴で取り除いていきます。
しばらくは食事もとれないことが多いので、薬と同じく点滴で栄養と水分を補給します。

☆北巽の耳鼻咽喉科、橋本クリニックみみはなのどでは
当院では手術が必要な場合、専門医のいる病院へ紹介させていただいております。
当院所在の生野区の隣の区である天王寺区の大阪赤十字病院や大阪警察病院、阿倍野区の大阪市立大学医学部附属病院に、状況に応じて紹介させていただきます。
気を付けること
治療には手術が必要な場合が多い事から、基本的には入院が必要です。
この病気は一刻を争う病気ですので、症状が軽いうちにお近くの耳鼻咽喉科に相談するか、生野区にお住まいの方であれば、耳鼻科専門医のいる橋本クリニックみみはなのどまで、ご来院ください。