ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナとは
ヘルパンギーナは夏風邪の⼀種で、5歳以下のお子さまがかかりやすい病気です。
症状
4日程の潜伏期間を経て、発熱や口内の発疹、それによって引き起こされる食欲低下や痛みを訴える方が多いです。発熱から2日程経過すると口内の発疹による痛みがひどくなり、食事がとりづらい時期が来ますが、発熱から6日ほどで発疹は消えていき、発症から7〜10日程度で治っていきます。

〈ヘルパンギーナの症状と経過〉
発症から 1日 2日 3日 4日 5日 6日 7日 8日 9日 10日

潜伏期間
2〜4日
発熱   回復期
発疹や痛み

基本的に感染しても軽症で済む病気ではありますが、稀に熱けいれんや急性心筋炎、髄膜炎などの合併症を起こす方もいらっしゃいます。また、発熱がある時は、脱水症状に気を付けてください。
原因
原因はエンテロウイルスというウイルスの⼀種、コクサッキーウイルスに感染することです。
口や鼻だけでなく、手や目の粘液からも感染します。
感染⼒の強いこのウイルスは、感染者のつばやくしゃみの飛沫、排せつ物に付着しており、感染者が治癒した後もウイルスが排出され続けるので、非常にやっかいです。
治療方法
ヘルパンギーナの治療には特効薬などがありませんので、対症療法をとります。
すなわち、発熱がひどい場合は解熱剤を処方しますし、口内の痛みが我慢できないようであれば鎮痛薬を処方します。
後は、ご⾃宅で安静に過ごしていただきます。
食事がとれるのであれば口当たりのよい、ゼリーやヨーグルト、スープなどを中心に与えてあげてください。

〈登園・登校について〉
医師が登園・登校をしても問題ないか判断しますので、耳鼻科医等に必ず相談をしてください。
気を付けること
このウイルスは感染⼒が強く、感染者本人が回復しても2〜3週間ほどは排せつ物やつばの中にウイルスが混じっています。おむつ交換の時や食事の時は特に気を付けて、ご兄弟・姉妹間で感染しないよう気をつけてください。

お子さまが急な発熱や口の中の痛み、発疹を訴えられましたら、お近くの耳鼻科へ受診してください。生野区近郊にお住まいの方は、北巽駅から徒歩3分の場所にある耳鼻科、橋本クリニックみみはなのどへお越しください。