低音障害型感音難聴

低音障害型感音難聴とは
低音障害型感音難聴とは、文字通り、低い音を聞きとる能力が阻害される難聴です。
数日~数週間ほどで治る人もいますが、繰り返し発症したり、なかなか治らない患者さんもいらっしゃいます。
内耳の障害によるもの、ストレスなどが発症のきっかけになるケースが多いことなどがわかっています。
症状
主に、「耳が詰まった感じがする」「低い音の耳鳴がする」「自分の声が大きく聞こえる」という症状を訴える方が多いです。通常の会話や生活で急激に聞き取れなくなるという事はないので、気づかないうちに進行してしまう人も多いです。
似たような症状を持つ病気にメニエール病という病気がありますが、こちらは耳鳴りだけでなくめまいも引き起こします。
→メニエール病はこちら

一般的に女性の方が発症しやすいと言われており、年齢的には20代~30代の方が多いです。
原因
明確な原因はわかっていませんが、耳の内耳に存在する内リンパという器官に組織液が溜まることが原因ではないかと言われています。これを内リンパ水腫といいます。
内耳は神経の興奮を電気信号に変換し、脳に送る重要な器官です。しかしこの内リンパ水腫がおこると、内耳の組織を圧迫し、神経の興奮を電気信号に上手く変換できなくなります。こうして、まっさきに影響を受けやすい低い音が聞こえにくくなり、徐々に難聴のような症状が出てきてしますのです。
治療方法
内服薬による治療を行います。入院が必要なレベルの難聴の場合は、近隣の専門的治療を行える病院へご紹介します。

〈薬物療法について〉

ステロイド薬(リンデロン・プレドニゾロンなど) … 炎症を取り除きます。内耳のむくみをとります。

浸透圧利尿剤(イソバイドなど) … 内耳の溜まっている液を排出し、むくみを取り除きます。

血管循環改善薬 … 内耳の血流を正常に戻します。

これらの薬物を内服、もしくは点滴で治療していきます。

また薬物療法と同時に、生活習慣の改善にも取り組んでいただきます。
睡眠不足や不規則な生活、ストレスフルな日常生活はこの病気を悪化させるものです。耳鼻科医と相談しながら、確実に治していきましょう。
気を付けること
ストレスとの関係が指摘されていますので、あまりストレスをためないようにしましょう。
そのためには、睡眠はしっかりとり、不摂生な食事を控え、適度な運動を行ってください。
脱水症状は、症状を悪化させる原因にもなりますので、水分補給はこまめにしてください。

耳の詰まった感覚や低い音が聞き取りにくいと感じたら、お近くの耳鼻科を受診しましょう。
大阪メトロ千日前線北巽駅にある耳鼻咽喉科、橋本クリニックみみはなのどは駅から徒歩3分です。
生野区にお住いの方はご来院ください。